釈迦堂(大賀郷楊梅ヶ原)
 永享年間に建立し、相模国の宗興寺から釈迦三尊像を迎え安置したものとされています。しかし、御堂
も、釈迦像も、後世に造られたものです。堂内には、高さ24.5センチメートルの木造の羅漢像があります。法衣の上に西洋風のマントをまとっており、このようなものは日本に例がなく、中国に数例あるのみのようです。よって、中国から伝来したもの、または、漂着した中国の船からもたらされたものであろうと思われます。八丈実記には、元禄七年に海中で拾得したものと書かれています。