始祖伝説
- 丹那婆伝説
- この伝説が書かれた最初の文献は、綜嶼噺話(いとじまはなし)です。簡単に書くと・・・
- 昔、八丈島に大津波が襲いました。みんな流されましたが、女性1人だけが、舟のともにすがりついて、大岡郷(大賀郷)川口ヶ洞に流れ着いて助かりました。この女性は妊娠しており、男子を産み、母と子が夫婦となって、子孫繁栄しました。
- このような伝説は八丈島以外に、西南太平洋に見られるもので、タナという語も、南方の影響を受けているためと考えられます。ただし、産んだ子供が女であったという話もあります。
- 丹那婆の墓は、現在、大賀郷の釈迦堂と、末吉の芦川の坂上にありますが、もともとは三根にもあったようです。
- 八十八重姫(優婆夷姫)伝説
- 造物主事代主命は、宮居島(三宅島)で崩じ、その妃であった八十八重姫が八丈島に渡って古宝丸(許志岐)を生みました。大賀郷の大里には、八十八重姫を祀った優婆夷大明神、古宝丸を祀った宝大明神があります。
- 秦の徐福伝説
- 秦の始皇帝は、徐福に命じて不老不死の薬を探させ、日本にも来ているとの伝説が各地にあり、八丈島には、そのときの船が漂流し、女500人を乗せた船が八丈島に、男500人を乗せた船が青ヶ島に着いたという伝説があります。このことから、八丈島のことを女護島、青ヶ島のことを男島と言われるようになったそうです。