供養橋(三根)
 末吉、樫立、三根の3個所に供養橋があります。
 八丈島では、人の死後49日の間を本忌(ほんいみ)といい、遺族はこの間毎日墓参りをし、7日毎に数珠(じゅず)繰りをする習慣があります。忌み明き後に村はずれの供養橋に行って、「橋の糸掛け」といって、三角形の布切れを連ねたものや、米の小さな紙包みなどを吊り下げて糸を掛け渡したり、また後生車(ごしょぐるま)を回して死者の霊を慰めました。子どもが死んだ場合は家族の者は7日目に、ここで食事をしました。また、正月と、お盆の16日に、全員が晴着を着て、酒や肴や菓子などをもって行って食べました。
 ここから、三原山に行く林道、登龍峠、底土港への道が続いています。