キランソウ(シソ科)
 本州、四国、九州の他、中国や朝鮮半島で見られます。八丈島では、4月頃にいろいろなところで咲きますが、八丈富士のものが綺麗でしょうか。花をよく見ると、いかにもシソ科という形をしています。茎を四方に這わせて広がります。上の写真でもその様子がわかりますよね?
 語源は「キ」が古語で紫を、「ラン」が藍のことだと考えられています。別名をジゴクノカマノフタ(単にカマノフタとも)といいますが、地獄の釜が開く春の彼岸に咲くという説と、地面を這う茎が地面に蓋をしているように見えるからとする説があります。
 また、干すと筋骨草という、咳や痰、解熱、腹痛、高血圧などに効果のある漢方薬となります。また、山で虫にさされたときは、葉をつぶして患部に塗るという使い方もあるそうです。ここから、医者倒しとか、医者殺しともいう別名もあります。